この記事を読むとわかること
目次
NISAを使い倒すための鍵
『制度を使い倒そう』の記事で述べた通り、NISAでは含み益を最大化させることが重要になります。しかし、この目標を達成するためには計画的なアプローチが必要です。また、ケースバイケースでの判断も欠かせません。以下に、計画を立てる際や個々の状況に応じて考慮すべき要素を挙げてみましょう。
ルールを熟知しよう
NISAを最大限に活用するためには、まずはルールを熟知することが重要です。制度の全体像を把握することで、効果的な活用が可能になります。つみたて投資枠や成長投資枠といった概念、さらには枠の回復に関するルールまで、すべては『ルールブック』によって理解しましょう。
また、NISAでは購入可能な商品とそうでない商品が存在することも重要な点です。各投資枠ごとに購入できる商品が異なるため、この点にも注意が必要です。
NISAの利用状況を把握しよう
NISAを利用し始めたら、まず自身の利用状況を把握することが大切です。特に、現時点で消費している投資枠の量とその内訳を知ることは重要です。これにより、その年におけるNISAの利用可能な投資枠の残高を確認できます。また、保有している証券が含み益状態なのか含み損状態なのかも把握できると良いでしょう。
次に、自分の今後の利用計画を考えます。例えば、積立投資を行っている場合、その年の追加の枠利用額は容易に計算できます。積立投資や臨時収入からの投資を含めて、少なくとも当年や翌年の投資枠の利用予想を立てることが望ましいです。
最後に、来年に回復する枠の量を把握することです。これは特に、NISAの生涯枠の上限に近づくにつれて、より重要になってきます。一般的にNISAを始めてから4年間は生涯枠の範囲内で投資額が収まるためそれほど重要ではありませんが、枠を使い切る5年目になると翌年以降の計画を立てる上で大きな意味を持ちます。
これらの情報を整理しておくことは、今後の記事でご紹介するようなNISA口座の最適化あるいは投資行動を検討する上で役立つでしょう。
- つみたて投資枠と成長投資枠の特徴を示す文章のうち、誤っているものはどれでしょう?
- 正解は・・・
A成長投資枠で投資可能な商品は、すべてつみたて投資枠でも投資可能である。
成長投資枠で認めらる投資対象であっても、つみたて投資枠で認められるとは限らず、つみたて投資枠の方が厳しい要件が課されています。